Q.9
26歳、初期研修2年目です。得意の英語を生かせる国立医大ということで九州のA医大に進学しました。A県には知人はおらず、同級生100人中55人が女子学生であり、付属の看護短大にも約80人の女子短大生がいて恋愛関係は苦戦しています。学生時代よりノートコピーや授業代返などで尽くしてやっとゲットした同期彼は四月から遠距離恋愛になり、五月初頭に「臨床研修に専念したい」と別れ話をされました。(先日、AKBのナントカ似の新人看護師の彼女ができたと判明しました)。
後期臨床研修先は東京の名門医大にして、名門医大卒の夫をゲットして、元彼を見返してやりたいのです。顔面レベルは並ですが、A医大での成績は上位でした。麻酔科は広く外科系との交流がありますよね。大学病院の麻酔科に入局して外科系男医を狙い、医師夫人となった後はパートで家事・育児の支障にならない程度に働きたいと思いますが、いかがでしょうか?
A.9
残念ですが「確実に医師夫をゲットする」方法はありません。さらに残念なことは、「生物学的女フェロモン」は22~24歳をMAXに、加齢とともに低下します。また、東京はA県よりも格差社会ですので「医師男」という婚活強者にはA県以上の競争率でライバルが群がります。「医師男としか結婚するつもりはない」と決心するのはご自由ですが、同時に高い「一生独身リスク」が存在することを覚悟する必要があります。
先日、出産後初めて日本麻酔科学会に出席した。「ブログ読んでます」「育児が一段落したら再開してくださいね~」などと言われるのだが、期待されているのはどうやら「女医のお悩み・・・>心臓麻酔・・・」らしい。というわけで、ひさびさの「女医のお悩み」シリーズである。
1.「女が医大に進学すれば自動的に医師妻になれる」時代は終わった
ご承知のとおり、医学生における女性率は現在約4割である。女子学生が弱いとされる「数学・物理」の配点が低い医大では、全国から女子受験者が殺到する結果、男<女となった学年も存在する。(女子学生率が今なお3割以下の地方医大は、面接・小論文などで何らかの操作がある可能性が高い)。しかし今なお、女子医学生~女医の多く(8割ぐらい?)は、結婚相手の第一希望は男医師である。一方、男医師も女医を希望するならメデタシメデタシなのだが、そうは問屋が卸さない。男医師のざっと半分は看護婦(を手始めとする非医師女性職員)に持って行かれるのが現実である。
小説「白い巨塔」や、渡辺純一の医学小説では「看護婦とは(遊んでも)結婚はタブー」という雰囲気があった。昭和時代には「看護婦妻は出世の妨げ」という説もあり、「若い看護婦の恋人がいても、結婚は親の薦める女性と見合い」という風潮は女医には有利だった。しかし平成20年代となった今、「教授夫人は元看護師」も珍しくない。「ナースと結婚なんて出世できないよ!」などと軽々しく発言すると、教授の不興を買うリスクは高い。
また、男性医師の1~2割は非医療関係の専業主婦を希望する。「家では仕事を忘れたい」「院内不倫しても気付かない妻がよい」など理由はさまざまだが「院内女性」と結婚したがらない男が一定率で存在するのは事実である。よって、「院外女性との結婚率」を15%と仮定すると
男性医師 女性医師 女医婚したい男医 男医婚したい女医 女医1人当たり男医数
80 20 28 16 1.75 (昭和末期卒)
70 30 25 24 1.04 (平成1ケタ卒)
60 40 21 32 0.656 (平成十年代卒)
50 50 18 40 0.450 (平成二十年代卒~?)
45 55 16 44 0.363 (米・仏の現在、日本の将来?)
とシュミレーションすることができ、女医率が3割を超えたあたりから、急速な男医不足が進行することが予想できる。女医4割時代は「女医になれば自然に医師夫人になれる時代」が終わったことを意味する。
2.「こうである」を元に行動すべき(「こうあるべきである」は置いといて)
基本的に男は「若くてキレイな女」が好きである。「女の売り頃はクリスマスケーキ」とは公言されなくなって久しいが、「男を引き寄せるフェロモン」の目安でもある(医学的にも妊娠しやすく、できちゃった結婚に持ち込みやすい)。「長年つくした糟糠の彼女(?)を捨てるなんて恩知らず!」と怒っても、元彼に敬遠されることはあっても、微小なモトサヤの可能性をゼロにするだけである。女医の院内モテ時は今なお、医学生>初期研修>後期研修>それ以降である。
一方、婚活市場における男性医師は人気が高い。医師の待遇向上というより、他の「エリート」が
弁護士・会計士・歯科医師→ 数が増えすぎ
高級官僚 → 事業仕訳・天下り規制
外資金融 → リーマンショック
起業家 → ホリエモン&村上の逮捕
大企業 → 日航や東電でもつぶれそう
と、軒並みケチがついたために、相対的に勝ち残ったかと思われる。ネットの婚活サイトに登録するだけで、うんざりするほど交際申込みが来るらしい。また、院内でも研修指定病院となるような大病院では、看護学校が併設されることが多く、毎年ピチピチの新人看護師が補充される。研修医時代の男医は「人生最大のモテ期」となることが多く、「古びた口うるさい女医」より「22歳チョイカワ看護婦」に走ってしまいがちである。
3.「余裕」が出会いを増やす
よって、相談者のように「医大生」「初期研修」の二大モテ期を逃してしまった場合、「何が何でも医師夫」ではなく「医師夫が望ましいけど、私を大切にしてくれる男だったらそれ以外でも可」ぐらいに目標修正しておくべきである(平凡なルックスならば特に)。「ハイミス女医の医師狙い」は雰囲気だけで周囲に漏れやすいし、第三者としても(そして狙われた男医も)気が滅入る。研修の合間に院外にも出かけて、あてはなくても「私~院外でもイロイロあるんです~」的な雰囲気を漂わせておこう。とりあえず飲み会などに声を掛けられやすいのは、後者のタイプである。
4.ライバルを減らせ
「医師男の半分は看護師に持って行かれる」ならば、「若ナースの少ない病院」が狙い目である。研修病院を選定するにあたって、付属看護学校のない病院(Hpなどで簡単に確認できる)、公立病院などナースの平均勤続年数が長い病院(院内保育所の有無や定員などで推測できる)をいくつか選び、実際に見学する際に「ナースがおばちゃんだらけ」の病院をさがすとよい。実際に研修するにあたって、おっかない婦長にイビられるかもしれないが、男というものは「イビる女」より「イビられる女」に魅かれやすい。同じ看護婦の言動に悩むうちに、同僚以上の関係になれるかもしれない。
5.裏ワザ教えます
どうしても医師夫をゲットしたい女医にとって、昭和的パラダイスが残っている職場を一つ知っている。
ずばり防衛医官である。
「軍服は男をもっとも美しく見せる」と書いたのは作家の塩野七海だが、元防衛医官の医師(埼玉県にはけっこういます)昔の制服姿の写真を見せてもらうと、医局で寝転がってスポーツ新聞読んでるオヤジと同一人物なのかと疑うほど、凛々しい。とくに3.11以降、軍服姿で敬礼する姿は「萌え~」である。どこかの相撲部屋のおかみさんが、親方の留守中に自宅に引きずり込んだ心境が、わからなくもない。
自衛隊員は基本的に公務員なので、産休・育休・育児時短も取りやすいそうである。3.11のせいで、志望動機を聞かれたら「自衛隊の活動に感銘を受けた」などと言えば、下心を疑われることはないだろう。われとは思わん女医はチャレンジしてはいかがだろうか。
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