2010年1月23日 (土)

チェロの椅子、完成しました

結婚5周年は「木婚式」というそうで、記念品としては木製品が推奨されているそうである。

というわけで、昨年末の結婚記念日の頃に注文したチェロの椅子が完成しました。
特製エンドピンストッパー(チェロの下のつっかえ棒が滑らないようにする道具)もおまけに作ってもらいました。

羽工房の皆さん、ありがとう。


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2010年1月22日 (金)

教授の犬

A大学心臓外科のB教授はハナコという名の犬を飼っており、賢い犬との評判であった。というのも「犬は人間関係を見抜く」と言うが、ハナコは特に「B教授宅を訪れる来客の人間関係を見抜く」との噂だっだ。

具体的には、B教授宅のホームパーティーに学生と研修医が招かれた場合、学生には吠えないが、研修医がろくにお酌もせずにソファでごろごろしていたら吠える・・・ハナコには医局員とそれ以外が区別できるらしかったし、新入り医局員には特にきびしかった。ハナコの吠えにも動かない外科研修医は咬まれることもあるが、講師以上で咬まれた人はいなかった。また、B教授は麻酔科医を丁重に扱うことで知られていたが、ハナコも麻酔科医をむやみに吠えることはなかった。下っ端医局員はハナコを「教授の犬」と恐れつつ崇め、国際学会などの折には首輪などの貢物を土産に買ったりするのだった。

どうもハナコは自分のことを「B教授の次にエライ」と思っているフジがあったが、B教授によると家庭内では「B夫人>B教授>ハナコ」と思っているそうだ。血統としてはハナコ自身は雑種犬だが、ハナコの母はC大学心臓外科のD教授の愛犬であり、由緒ただしい「II世教授犬」なのである。


先日、ある病院で開心術の麻酔を担当していたところ、D教授がゲスト出演しており、ハナコのその後を聞くこととなった。B教授は大学にありがちなつまらない学内政治に巻き込まれA大学を去り、ハナコに吠えられていた若手外科医も次々と大学を去ったが、その頃からハナコもがっくり老け込んでしまったそうだ。B教授はしばらくして別の大学教授に就任したが、ハナコは回復することはなく、ある日眠るように無くなったそうだ。

「教授も教授犬も医局員があっての存在だよなあ」D教授はつぶやいた。
ハナコの冥福を祈りつつ・・・合掌

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2010年1月 4日 (月)

年末年始

年末年始期間の呼出は、結局一件(ただし福島県)のみであった。
今日から通常業務、今年も頑張ろう。

近所の荒川河川敷に飛来した白鳥たち

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2009年12月13日 (日)

チェロの椅子

チェリストのミッシャー・マイスキーは、チェロ演奏専用椅子を作ってリサイタルでいつも使用している。
それを真似したわけではないが、ご近所の羽工房で自分用のチェロ専用椅子をオーダーした。

写真の椅子をモデルにエンドピンストッパーを付けて貰うことになった。
納入は1月末の予定である。

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2009年12月 4日 (金)

よくあるんです

大阪府の橋元知事が「何があっても給料が保障される組織は恐ろしい」と全職員にメールを送信して物議をかもし出したのが10月のことだった。最近、この言葉をしみじみ実感したので報告したい。


厚労省の外郭団体のA財団が運営する、公立B病院の麻酔科は、60代のC部長が一人で常勤勤務にあたっていたが、「手術数の増加に対応するため」に、フリーランス医と契約することになった。

その日の私の担当症例は、MVP(僧帽弁形成術)であったが、二度のやり直しにもかかわらず弁逆流の改善はなく、18時頃、断腸の思いでMVR(僧帽弁置換)へと術式を変更して三度目のやり直しに挑むこととなった。人工心肺の還流圧をぼんやり眺めていると、


隣の部屋から人工呼吸器のアラームが鳴り止まない、そして隣の手術室の外回り看護師のDがやってきて・・・

D「あの~、片肺換気ってどうやればいいんですか?」
私「片肺?そういえば隣は食道の手術だったっけ・・・C部長に聞けば?」
D「それが・・・帰ったみたいで・・・」
私「帰った!!家へ帰ったってこと!?」
D「はい、時間ですから・・・よくあるんです」
私「!?!?!」


急いで隣の部屋に飛んでゆき、ブロンキャスチューブにクランプするが、チューブはずっこけている模様。
気管ファイバーで覗きつつ、位置を修正する。
患者の血圧はじわじわ上昇し、心拍数が120台。麻酔が浅いらしい。

私「麻酔法は全身+硬膜外よね、硬膜外の部位は・・・麻酔記録に書いてない!」
D「C先生はいつも書かないんです、でもいつも腰からしかしません」
とりあえず、硬膜外カテーテルからキシロカインを追加する。
そうこうしているうちに、MVRは人工心肺離脱となった。
心臓の部屋に戻って、ペースメーカーやカテコラミンを調節しつつ、隣の部屋の心拍音を聞くが改善の兆しがない。
ふたたび食道の部屋に戻る。


私「追加した麻酔が効かない・・・このカテーテル、ちゃんと硬膜外に入ってるのかな・・・」
とつぶやくと、たまりかねたかのように食道外科医が口を開く。
外科医「・・・よくあるんです。ついでに、経鼻胃管も確認してもらえますか?お腹から触れないので」
案の定、咽頭部でとぐろを巻いていたので挿入しなおす。
これと並列で、心臓外科症例で輸液管理やTEEを施行するので、気分は千手観音であった。

食道外科医と協議し、硬膜外は無かったものとあきらめて、「病棟で一晩人工呼吸管理を前提とした、全身麻酔+麻薬持続注による麻酔」の方針に変更し、血行動態はやや安定した。
食道手術は終了し、心臓手術のモニターを遠目で眺めつつ、ブロンキャスチューブをシングルチューブに交換し、食道症例を帰室させた。


私「この病院は看護師に麻酔管理をさせてるんですか?」
外科医「ええ、よくあるんです・・・Dさんは特に優秀で、カテコラミンの使い方もバッチリです。最近話題の麻酔看護師ですね。でも、さすがに片肺までは・・・clonidine先生に来て頂いて助かりましたよ、外科医が手をおろさずに済みましたから。」
私「C先生の勤務態度は問題にならないんですか?」
外科医「C先生は○×病の持病の診断書を持ってきてから、理事命令で残業しなくていいことになってます。」
私「でも、挿管チューブも胃管も硬膜外カテもなに一つマトモに入っていない。あれじゃあ年俸2000万をドブに捨ててるようなものじゃないですか。C先生の定年はいつですか?」
外科医「医師定年は65歳だったんですが、医師不足対策と称して先日の理事会で、定年が68歳までに延長されました。だから、少なくとも5年はいますね・・・1億はドブに捨てることになります・・・赤字はA財団が補填します、A財団は例の事業仕分けでも無傷でした。A財団には元厚労省医系技官(注:医師免許を持った役人)がゴロゴロ・・・ブラブラしている高給爺医の後始末は、この病院ではよくあるんです。」

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2009年12月 1日 (火)

12月のあさがお

今年の夏は、ベランダに流行の緑のカーテンを作成していた。でもって、未だに片付けていない。というのも、琉球あさがおが今なお花を咲かせるために、切るのがしのびないからである。

今朝の一輪

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2009年11月29日 (日)

柚子はちみつ酒

花梨酒の反響が大きかったので、もう一つ。
柚子の実をもらったので、柚子はちみつ酒をつくってみた。

上のビン:柚子+はちみつ+クコの実+ホワイトリカー
下のビン:柚子+はちみつ+ホワイトリカー

である。

日当たりのよい温かい部屋で、柚子はちみつ酒を飲んで、一日中ふとんでゴロゴロできる日を夢想しつつ・・・

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2009年11月27日 (金)

チェロコンクール in 八王子

今日から八王子市で、ガスパール・カサドチェロコンクールの一次予選が行われている。幸い、仕事が早く終わったので、夕方~夜の部をのぞいてみた。

コンクールに興味を持ったのは、ヴァン・クライバーンで優勝した辻井伸行さんのドキュメンタリーを観て、優勝者とそれ以外の演奏レベルの差が、テレビで聴くかぎりではちっとも判らなかったからである。という訳で、「自分でも多少は嗜んだ楽器ならば、演奏レベルの差が判るか?」との仮説をたてたので、検証しにやってきた。(まあ、タダでチェロリサイタルを沢山聴けるのいうのもあるが・・・)

結論からいうと、「この人は一次落ち」「この人はファイナルまで行きそう」程度の差は判定できた。というのも、会場で知人のアマチュアチェロ弾きに出会ったのだが、「一次落ち」「ファイナル行き」の判定が、彼も同じだったからである。21日後半の出場者に関して、2人の一押しが25番の上村文乃さんであった。受付ロビーで訊ねたところ、彼女のCD(出場者の演奏は約30分後にはCD化されロビーで販売されている)は一時間で完売したそうであり、客席の多くも同評価だったのだなあと感心した。

1次予選の課題曲には日本人作品(尾高惇忠:瞑想)が入っているのだが、これが日本人と外国人では、演奏者印象がかなり違うのが興味深かった。曲自体は「平家物語を弾く琵琶法師」のような日本的でジメ~っとした音楽(を、作曲者はおそらく想定)なのだが、外国人(とくに西洋系)だと、なんだかパサついた演奏になってしまい、「ちょっと違うんだよな~」と言いたくなってしまう・・・居酒屋で「鳥のから揚げ」を注文したところ、「フライドチキン」が出てきたような違和感・・・。

二次予選も可能だったらいってみようと思う。なお、本選のチケットは売り切れだそうである。

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2009年11月26日 (木)

限界医局

「限界集落」とは65歳以上の高齢者が部落の集落人口の50%を超え、集落内での社会的共同生活の維持が難しい状況に置かれている集落のことをさす。「限界集落」には、もはや就学児童より下の世代が存在せず、独居老人やその予備軍のみが残っている集落が多く、病身者も少なくないという。

ここ数年、「○大付属病院△科総辞職」のニュースは、けして驚くようなことではなくなった。総辞職とまでいかなくても、医局機能維持が困難な「限界医局」は、(特に麻酔科分野では)マジメに調査すれば学会が驚愕するような数になっているのではないだろうか。

Dr.Clonidineによる「限界医局」の定義は

常勤医師のうち「要支援メンバー」が過半数を超えている医局

である。

「要支援メンバー」とは、具体的には

A.高齢を理由に、業務軽減を要求する医師(しばしば管理職、昔から存在した)
B.持病を理由に、業務軽減を要求する医師(ウツ状態など精神的不調も含む、近年増加中)
C.育児を理由に、業務軽減を要求する医師(近年急増中)
D.A~Cの複合型

といったところだろうか。各々の是非はともかく、こういった「要支援メンバー」が過半数を超える医局とは「国民の過半数が生活保護を受給する国家」のようなものである。新規入局者や研究論文発表は絶えて久しく、教育という名の「研修医への仕事の押し付け」が横行し、臨床機能すら維持することが困難である。

先日、A大学B病院で講師をつとめる、同世代麻酔科医のC医師に会った。

C「センセイ、いつまでブラブラしてるんだい、いい加減どこかの常勤に落ち着けば?将来が不安じゃない?」

私「常勤?私がいまさら常勤に戻るメリットってなにかある?収入は下がって、拘束時間は増えるだけだし。仕事は断るのに苦労するほどあるし、他人の仕事を無償穴埋することはない。C先生こそいつまで大学にいるつもり?B病院麻酔科こそ将来が不安じゃない?上は詰んでるし、A大の麻酔科教授って6人いるんでしょ。」

C「・・・いや、合計7人・・・他に名誉教授とか客員教授とかいる・・・」

私「でもって実働メンバーは減る一方なんでしょ。」

C「・・・うん、12月末にもまた一人辞める。メンバーの当直を増やすか歯科医に当直させるかモメてる・・・」

私「新規入局者はいるの?」

C「・・・今のところゼロ・・・」

私「例のウツ病のD先生と腎炎のE先生はどうしてる?」

C「D先生は相変わらず、調子が悪いとすぐ図書館に行ってしまう・・・E先生は、最近は週3回透析に行く、それも月・水・金なんだよな、火・木・土じゃダメなのかなあ・・・」

私「じゃあ3~40代でマトモに働く麻酔科専門医は、先生の他には?」

C「F先生だけになってしまった・・・彼は博士号を取るまではと言ってたけど・・・最近は論文の話をしてないなあ・・・」

私「あのね、要支援メンバーか過半数を超えた医局って、衰退する一方だと思う。40過ぎた麻酔科医が転職するんだったら、若ければ若いほど選択肢は多い。そうやって教授・助教授に尽くすのは先生の自由だけど、10年尽くしても教授になれる保証はない。仮に教授になっても、その頃には支援してくれるメンバーはいないから、年収800万+月10回当直+研究日無になるかもよ。大学病院にこだわるのは理解できるけど、要支援メンバーが2割以下で、医局として機能している大学病院を探したほうがいいんじゃないの。」

C「・・・」

私「今年度末で転職するなら、そろそろ動いたほうがいいと思う」

C「・・・・・・」


とりあえず、C先生の将来に幸あれと祈っておこう

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2009年11月25日 (水)

私のインフルエンザ対策

花梨の実をもらった。セキや咽喉にいいらしいので花梨酒を作ることにした。

とりあえず、台所にあったザラメ糖を加えてホワイトリカーに漬けてみた。体によさそうなので、クコの実も追加した。ネットで検索すると、花梨の実は2cm幅スライスを推奨する文献が多かったが、こらえ性のない私はエキス抽出のスピードアップを期待して5mmスライスとした。

文献によれば「約1カ月後には飲用できる」そうだが、私(もしくはダンナ)がカゼをひいたら開封しようと思う。

<準備するもの>
A.100円ショップで購入した、電子レンジ可能な1リットル広口容器 2個
B.花梨2個と(乾燥クコの実を50g)
C.ザラメ糖300グラム(氷砂糖、ふつうの砂糖、蜂蜜でも可)
D.35度焼酎(35度を推奨する文献が多い)900ml

<作り方>
1.容器に水を入れ、レンジで沸騰させる(消毒のつもり)
2.スライスした花梨、クコの実、ザラメ糖を2つの容器に分割して投入、Dを注ぐ
3.製作日を書いたラベルを貼って冷暗所に保存、気が向いたらたまにひっくりかえす


小分けにした方が、保存も簡単だし、プレゼントにも使えます。「半分は花梨酒、半分はゆず酒」のように果物を変えるのもよいですね。クリスマスや年末年始のお呼ばれシーズンの手土産として、今から仕込んでみてはいかがでしょうか?


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