Qp/Qs (JB-POT直前講座12)
Qp/Qs 肺体血流比
心エコーを用いると、非観血的にQp/Qsを測定することが可能である(直前講座10-11参照)。心カテーテル法に比べて正確さを欠くために、臨床的には心エコーデータのみでVSDやASDの手術適応が決定されることはまれであるが、こういう計算問題は回答の正誤が明確でマークシート問題を作りやすい。
まずはContinuous Equisionを理解する必要がある。(直前講座11参照)
SV=(他の弁もしくはLVOTの)弁口面積×(そこを通過する)TVI=MVA×MVAのTVI
ASD/VSDでは肺動脈でのSVは体循環でのSVの数倍であり、その比がQp/Qsとなる。具体的には
肺動脈のSV=肺動脈の断面積×肺動脈でのTVI
体循環(LVOT,MV,AVなど)のSV=LVOT(もしくはMV,AVなど)の断面積×そこでのTVI
そして、
Qp/Qs=肺動脈のSV÷体循環でのSV
から計算できる
試験の出題でTVIはすでに設問上で与えられている場合が多い。実際のTEE操作では、現在の1000万円クラスのエコー機器ならばTVIは、CWモードで得られた放物線のデータをトレースするだけでマシンが計算してくれる。(しかし、うちの手術室のTEEにはついてないんです・・・今年も申請書を書いたけれど通るかなあ・・・)
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