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2005年9月12日 (月)

AS; aortic valve stenosis (JB-POT直前講座18)

AS; aortic valve stenosis 大動脈弁狭窄

原因は(JB-POT出題レベルとしては)以下の3種

1.Congenital bicuspid AS 先天性二尖弁
 健康成人のほぼ5%の大動脈弁は二尖であり、無症状のまま天寿をまっとうする場合も少なくない。一尖弁やまれにはゼロ尖弁というのもあるが、成人する前に夭折する場合が多い。四尖弁やそれ以上の大動脈弁の報告もあるが(私が聞いた限りでは七尖弁まで・・・クローバーみたいだ)、このような多尖の場合はARになることが多い。
 若年(40歳以下)で発症することが多い。TEEで詳細に観察すると、癒着した尖と尖の間にraphe(縫線)が観察されることがある。

2.Rheumatic AS
 リウマチ熱に続発することが多いが、著明な発熱歴がない場合も多い。日本の近代化に伴ない、減少傾向。

3.石灰化によるAS
 多くは老人性。70歳以上で発症することが多い。透析患者でも好発。


現実の臨床では(マークシートでは出題しにくいけれども)1+3のような複合型も多い。出題されやすいのは、無論TEE画像の特徴的な1であろう。

その他の、出題ポイントとしては

AVA 弁口面積 の求め方
(1-3は直前講座11のMVAを参考にしてください)

1.Pranimetry
 まずは0°で4chamber-viewを描出し、TEEプローベを45°ぐらいまでまわして軽く引き抜くと、ベンツのマークの如きA弁が描出できます。もっとも開いたところでフリーズしてトレースします。健康成人ではPranimetryによるMVAの測定より簡単です。

2.連続の式
 SV (Stroke Volume)=(他の弁もしくはLVOTの)弁口面積×(そこを通過する)TVI=AVA×AVAのTVI

3.PISAによる測定
 理論的には可能です(が、綺麗な半球が得られにくいため非実用的ですが・・・)

4.triangle method 三角法

 健康人のA弁が開口すると、○型ではなく△型になります。1辺の長さ=Sとすると、

 AVA=正三角形の面積=S×√3/2S÷2      となります。

 あまり一般的ではありませんが、(臨床心エコーのバイブルとも言える)Ottoの教科書でも紹介されている方法です。なお、この方法を報告したThys&Hillelは米国のTEE業界の重鎮であり、実はこの2人は(JB-POTの黒幕である)J医大N村教授の師匠でもあるのです。

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コメント

 取り上げて貰いたい お願いです
1,左室全体の動きからEFを推定するときの目安はないでしょうか。Infの動きが悪いから○○%程度、とかAnt-Latの動きが悪いから ○○%程度とか。

2,虚血についてTG SAX / ME-four / ME-two / ME-Laxで判断した方が良いように思うのですが、TG Basal SAXはどうしても必要でしょうか。(去年のセミナーではあんまり必要ないような印象でしたが実践法では ME-LAXが必要ないとの解答でした。

3,Ghostについていまいち良く分かりません

 厚かましいお願いですがお願いいたします。

投稿: 日々の雑感 | 2005年9月15日 (木) 22時30分

 上記3のGhostについて、再度Ottoを読んでみたらイメージが湧いてきました。お騒がせしました。

 朝晩が急に冷えるようになってきましたのでご自愛下さい。

投稿: 日々の雑感 | 2005年9月17日 (土) 17時22分

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